以前に、「Amazonで販売されていないオライリーの電子書籍をオライリー・ジャパンの公式サイトでおトクに購入してKindleで読む方法について。」なんて記事を書いたように、最近はオライリー本に関して、Amazonではなく、公式サイトからMOBI形式で購入して、そのままWindows10のKindle for PCアプリで読んでいます。
そうすると、問題は自炊したPDF形式の本だったりします。
どうせなら、これらのPDF形式の本も、MOBI形式やAZW3形式に変換して、他のKindle本と同じように管理したいなんて思うのが親ゴコロってなモンだったりします。
ってことで、今回のお題は「PDFをWindows10のKindle for PCで読めるようにオープンソースの電子書籍管理ソフト「calibre」でMOBI形式やAZW3形式に変換してみた。」です。
ちなみに、最後の方に書きましたが、ここに書かれている方法だけでは、キレイに読めるように変換出来ませんでした。以降、残念ですが、ご参考程度にお読み下さい。
フリー・アンド・オープンソースの電子書籍ソフトウェア「calibre」について
今回変換に使ったソフトウェアは「calibre」というソフトウェアで、フリー・アンド・オープンソースの電子書籍ソフトウェアです。
簡単に「calibre」に関してWikipediaで調べてみると
Calibreは全ての商業的に関連のある現行ファイルフォーマットとリーディングデバイスに対応している。ほとんどの電子書籍フォーマットは編集可能で、例としてフォントそのものやフォントサイズを変更したりコンテンツの自動生成テーブルを追加することが出来る。変換や編集は購入した市販品の電子書籍ファイルに施されているDRMを除去した後でしか行えず、Calibre単独では除去はできないが無料配布されているプラグインをインストールすれば機能として追加できる。
Wikipediaより
とのこと。
ちなみに、オライリー・ジャパンの公式サイトで販売されている電子書籍は、
O’Reilly Japanの書籍がすべてDRM Free、可搬性と検索性に優れたEbookでご活用いただけます。
オライリー・ジャパンの公式サイトより
とのことで、全てDRM Freeっていう太っ腹具合いが最高です。
ということで、変換用ソフトとして「Calibre」を使うことにします。
この「Calibre」なんですが、ただの変換用ソフトとして使うだけだと、圧倒的に勿体なかったりはしますが。
「Calibre」のダウンロードとインストール
「Calibre」は、公式サイトからダウンロードします。
公式サイトのトップページの「DOWNLOAD CALIBRE」のボタンをクリックします。
次に、ご自身の環境にあったタイプを選んでクリックします。私の場合は、Windows10の64bit版なんで、「Windows 64bit」の部分をクリックします。
移動した画面で、「Download calibre 64bit」のリンクをクリックすると、ダウンロードが開始されます。
インストールは、デフォルトでインストーラー任せで問題ないかと思います。
インストールが完了したら、「Calibre」が起動して、「calibre ウェルカムウィザード」の画面が開きますので、言語が「日本語」であることと、保存用のフォルダを確認して、「次へ」ボタンをクリックします。
次に、電子書籍のデバイスの選択画面になりますが、「Calibre」は変換用として利用するので、「Generic」を選択したまま、「次へ」ボタンをクリックします。
後は、こんな画面が表示されるので、「完了」ボタンをクリックして、完了としましょう。
「Calibre」でPDFをMOBI形式やAZW3に変換する方法
「Calibre」が起動したところで、画面左上の「本を追加」アイコンをクリックして、変換したいPDFファイルを選択して下さい。
次に、追加したPDFを選択した状態にして、「書誌を編集」アイコンをクリックします。
「書誌を編集」ダイアログが開くので、タイトル等の情報を入力して、「書誌情報をダウンロード」をクリックします。
タイトル欄には、PDFのファイル名が自動的に入ります。
GoogleやAmazonで検索された書誌情報が表示されるので、「OK」ボタンをクリックします。
表紙の選択画面になりますので、検索された表紙を選択して、「OK」ボタンをクリックします。
すると、「書誌を編集」ダイアログに戻って、検索された書誌情報が設定されている状態になります。
ざっと内容を確認して、情報を加えるなりして、「OK」ボタンをクリックします。
後は、変換したいPDFを選択した状態にして、「本を変換」アイコンをクリックします。
すると、「変換」ダイアログが開くので、右上の「出力フォーマット」欄で「AZW3」や「MOBI」を選択します。今回は「AZW3」を選択した状態で、「OK」ボタンをクリックします。
「変換」ダイアログが閉じて、変換が始まります。右下のジョブ数が「0」になれば、変換処理が完了です。
「Calibre」で変換したMOBI形式やAZW3をKindle for PCで読む方法
後は、変換が完了した状態の「Calibre」で、変換済みの書誌を選択して、右クリックで「保存先のフォルダを開く」を選択します。
後は、開いたフォルダから、拡張子が「azw3」か「mobi」のファイルを「Kindleのコンテンツフォルダ」にコピーして、再びKindle for PCを開けば、Kindle本と同様に、「ダウンロード済み」の一冊として、カウントされ表示されます。
「Kindleのコンテンツフォルダ」については、以前書いた「Amazonで販売されていないオライリーの電子書籍をオライリー・ジャパンの公式サイトでおトクに購入してKindleで読む方法について。」という記事をご参照下さい。
最後に
ここまで、やる気満々で書いておきながらなんですが、私の場合は上手く変換出来なかったので、今まで通りPDFで読んでいます。
画像の白黒が反転したり、インデントや余白の処理が上手く行ってないようです。
「Calibre」には、変換前の部分で、かなり細かな設定等が出来るので、その辺りで解決するのかもですが。
一応、こんなことも出来るって参考程度に読んでみて下さい。
それから、もし、上手くご利用されている方がおられましたら、ご連絡頂ければ幸いです。