Windows11上で、Pythonを動かして、Excelを自動化したり、どこぞのホームページからデータをスクレイピングしてみたりなんてことをしようと思って、さて環境構築。
お手軽に「Google Colaboratory」や、しっかりめに「Docker」でなんてことも視野に入れつつ考えてみたものの、ローカルのWindows11のPCでExcelやCSV(Shift-JISのヤツ)を弄くるんだったら、やっぱりAnacondaかなって思った次第です。
そんなこんなで、今回のお題は、Windows11のPCにAnacondaを入れて、Visual Studio Codeで開発、実行出来る環境を作りましょう、です。
古いAnacondaの削除
まずは、以前の古いAnacondaが入っていたら、そのAnacondaを削除する必要があります。
出来れば、綺麗に削除しておきたいので、こちらの記事を読んで、Anacondaを完全にアンインストールしておいて下さい。
最新版Anacondaのインストール
古いAnacondaの削除が終わったら、Anacondaをダウンロードして、インストールしましょう。
Anacondaのダウンロードは、公式のページからどうぞ。
公式のページにアクセスすると、下のような画面が表示されるので、赤線で囲った「Download」部分をクリックして、ダウンロードを開始します。
ダウンロードが完了したら、「Anaconda3-2024.02-1-Windows-x86_64.exe」と言う名前のファイル(前半の数字の部分違うかも)が出来ていますので、ダブルクリックでインストールを開始します。
こんな画面が出てくるので、迷わず「Next >」をクリック。
ライセンス条項をしっかりと確認して、「I Agree」。
ここは、レコメンドに応じて「Just Me」を選択。
インストールは、私の好みでCドライブの直下「C:\anaconda3」に変更。
次の選択肢が以下の4つ表示されます。
- Create start menu shortcuts (supported packages only).
-
スタートメニューにショートカットを作成するか?
- Add Anaconda3 to my PATH environment variable
-
Windowsの環境変数のPATHにAnacondaのフォルダを追加するか?
ちなみに、「Not recommended」(非推奨)になっています。
- Register Anaconda3 as my default Python 3.11
-
Anaconda3 をデフォルトのPython 3.11の環境として登録するか?
- Clear the package cache upon completion
-
インストール完了時にパッケージのキャッシュを削除するか?
ここでは、Visual Studio Codeのこともあるので、デフォルトではなく、PATHも通しておきたいので、上図のように、「Add Anaconda3 to my PATH environment variable」もチェックして、「Install」をクリックしてインストールを開始します。
インストールには、少し時間が掛かるので、しばしご歓談等を頂きつつ、待ちます。
「Completed」が表示されたら、「Next >」をクリック。
この次も「Next >」をクリック。
チュートリアルと、起動は後回しにするので、チェックを外して、「Finish」となります。
これで、Anacondaのインストールは完了です。
Anacondaの起動とアップデート
インストールが完了したら、こんな感じでスタートメニューに入っているので、Anaconda Navigatorを起動します。
新しいバージョンが出ているみたいなので、最新版にアップデートします。
アップデートが完了すると、改めてNavigatorを起動します。
Anaconda Navigatorの画面が起動したら、起動とアップデートは完了です。
Visual Studio Codeのインストール
まずは、Visual Studio Codeの公式ページからVisual Studio Codeをダウンロードします。
画面の赤く囲んだ「Visual Studio Codeをダウンロードする」をクリックします。
それぞれの環境に応じた「Visual Studio Code」をダウンロードしてダウンロードを開始します。
今回は、Windows11が対象なので、赤く囲んだ部分をクリックします。
ダウンロードが完了したら、「VSCodeUserSetup-x64-1.87.2.exe」と言う名前のファイル(後半の数字の部分違うかも)が出来ていますので、ダブルクリックでインストールを開始します。
ライセンス条項をしっかりと確認して、「同意する」にチェックを入れて、「次へ >」をクリック。
インストールフォルダは、デフォルトのままにして、「次へ >」をクリック。
スタートメニューもデフォルトで問題ないので、「次へ >」をクリック。
次のオプションもデフォルトのままなのですが、一応下の2つは必須なので、外さないようにして、「次へ >」をクリック。
選択したオプションの確認画面が表示されるので、確認して、「インストール 」をクリック。
完了画面が表示されたら、「Visual Studio Code」のインストールは完了です。
「Visual Studio Codeを実行する」のチェックを外して、「完了」ボタンをクリック。
一応、PATHの通りの良くする為に、ここでPCを再起動します。
Visual Studio Codeの拡張機能のインストールと設定
Python拡張機能のインストール
PCの再起動が完了したら、スタートメニューから「Visual Studio Code」を起動します。
Visual Studio Codeが起動したら、Python用の拡張機能をインストールします。
(すみません。私のVisual Studio Codeは自動的に同期してしまって、ライトモードで、拡張機能もインストール済みなのでご了承下さい。)
拡張機能のインストールには、画面左の「Extensions」をクイックして、上部の検索窓に「Python」と入力して、Python用の拡張機能をインストールして下さい。その際に似たようなものもありますあ、必ずMicrosoft謹製の「Python」を選択して下さい。
Anacondaのpython.exeのPATHの設定
次にAnacondaのpython.exeのPATHの設定です。
スタートボタンから「Anaconda Prompt」を起動します。
「Anaconda Prompt」で「where python」と入力して、python.exeの場所を確認します。
Anacondaをインストールした際に選んだPATHが表示されると思います。
今度は、Visual Studio Codeの右下の歯車のアイコンの「管理」から「設定」を選択して下さい。
設定が開いたら上部の「設定の検索」部分に「Python: Default Interpreter Path」と入力して、先程確認したpython.exeの場所を入力します。
動作確認
ここまで設定が完了したら、Pythonのコードを書いてみましょう。
test.pyという名前のファイルを作って、下のコードを書いてみましょう。
print("Hello World")
コードを書き終わったら、キーボードのF5を押して実行します。
すると、「デバッガーの選択」が表示されるので、「Python Debugger」を選択します。
次に、「デバッグ構成」が表示されるので、「Python ファイル 現在のアクティブな Python ファイルをデバッグする」を選択します。
実行すると、画面下のコンソール部分に「Hello World」を表示されます。
もし、ここでエラーが出て、「Hello World」が表示されない場合は、「Python: Default Interpreter Path」が正しく入っているかを疑ってみてください。
以上で、Windows11へのAnacondaとVisual Studio Codeのインストールは、完了となります。
最後に
さて、これでインストールは、無事完了って感じですが、ここから、仮想環境なんかを作って、ライブラリーを入れて、プログラムをゴリゴリ書いて行きましょう。
仮想環境やライブラリーやプログラムに関しては、別の記事で説明したいと思います。
では、よいPythonライフを!