Windows11上で、Pythonを動かして、Excelを自動化したり、どこぞのホームページからデータをスクレイピングしてみたりなんてことをしようと思って、さて環境構築。
お手軽に「Google Colaboratory」や、しっかりめに「Docker」でなんてことも視野に入れつつ考えてみたものの、ローカルのWindows11のPCでExcelやCSV(Shift-JISのヤツ)を弄くるんだったら、やっぱりAnacondaかなって思った次第です。
そんなこんなで、今回のお題は、Windows11のPCにAnacondaを入れて、Visual Studio Codeで開発、実行出来る環境を作りましょう、です。
古いAnacondaの削除
まずは、以前の古いAnacondaが入っていたら、そのAnacondaを削除する必要があります。
出来れば、綺麗に削除しておきたいので、こちらの記事を読んで、Anacondaを完全にアンインストールしておいて下さい。
![](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/09d5991fe09b3fa46fec3f35a6cdb1da-300x158.png)
最新版Anacondaのインストール
古いAnacondaの削除が終わったら、Anacondaをダウンロードして、インストールしましょう。
Anacondaのダウンロードは、公式のページからどうぞ。
![](https://www.anaconda.com/wp-content/uploads/2023/11/Screenshot-2023-11-27-at-2.21.22-PM.png)
公式のページにアクセスすると、下のような画面が表示されるので、赤線で囲った「Download」部分をクリックして、ダウンロードを開始します。
![Anacondaの公式ダウンロードページ](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/s-2024-03-27_16h37_37-580x398.jpg)
ダウンロードが完了したら、「Anaconda3-2024.02-1-Windows-x86_64.exe」と言う名前のファイル(前半の数字の部分違うかも)が出来ていますので、ダブルクリックでインストールを開始します。
こんな画面が出てくるので、迷わず「Next >」をクリック。
![Anacondaのインストール画面](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_16h41_20.jpg)
ライセンス条項をしっかりと確認して、「I Agree」。
![Anacondaのインストール画面](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_16h43_39.jpg)
ここは、レコメンドに応じて「Just Me」を選択。
![Anacondaのインストール画面](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_16h44_27.jpg)
インストールは、私の好みでCドライブの直下「C:\anaconda3」に変更。
![Anacondaのインストール画面](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_16h46_03.jpg)
次の選択肢が以下の4つ表示されます。
- Create start menu shortcuts (supported packages only).
-
スタートメニューにショートカットを作成するか?
- Add Anaconda3 to my PATH environment variable
-
Windowsの環境変数のPATHにAnacondaのフォルダを追加するか?
ちなみに、「Not recommended」(非推奨)になっています。
- Register Anaconda3 as my default Python 3.11
-
Anaconda3 をデフォルトのPython 3.11の環境として登録するか?
- Clear the package cache upon completion
-
インストール完了時にパッケージのキャッシュを削除するか?
ここでは、Visual Studio Codeのこともあるので、デフォルトではなく、PATHも通しておきたいので、上図のように、「Add Anaconda3 to my PATH environment variable」もチェックして、「Install」をクリックしてインストールを開始します。
![Anacondaのインストール画面](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h05_20.jpg)
インストールには、少し時間が掛かるので、しばしご歓談等を頂きつつ、待ちます。
「Completed」が表示されたら、「Next >」をクリック。
![Anacondaのインストール画面](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h16_27.jpg)
この次も「Next >」をクリック。
![Anacondaのインストール画面](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h20_40.jpg)
チュートリアルと、起動は後回しにするので、チェックを外して、「Finish」となります。
![Anacondaのインストール画面](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h23_22.jpg)
これで、Anacondaのインストールは完了です。
Anacondaの起動とアップデート
インストールが完了したら、こんな感じでスタートメニューに入っているので、Anaconda Navigatorを起動します。
![スタートメニュー](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h26_38-580x555.jpg)
新しいバージョンが出ているみたいなので、最新版にアップデートします。
![Anacondaのアップデート](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h27_55.jpg)
アップデートが完了すると、改めてNavigatorを起動します。
![Anacondaのアップデート](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h32_00.jpg)
Anaconda Navigatorの画面が起動したら、起動とアップデートは完了です。
![Anaconda Navigatorの画面](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h33_26-580x392.jpg)
Visual Studio Codeのインストール
まずは、Visual Studio Codeの公式ページからVisual Studio Codeをダウンロードします。
画面の赤く囲んだ「Visual Studio Codeをダウンロードする」をクリックします。
![Visual Studio Codeのダウンロード](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h38_39-580x398.jpg)
それぞれの環境に応じた「Visual Studio Code」をダウンロードしてダウンロードを開始します。
今回は、Windows11が対象なので、赤く囲んだ部分をクリックします。
![Visual Studio Codeのダウンロード](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h40_30-580x398.jpg)
ダウンロードが完了したら、「VSCodeUserSetup-x64-1.87.2.exe」と言う名前のファイル(後半の数字の部分違うかも)が出来ていますので、ダブルクリックでインストールを開始します。
![Visual Studio Codeのインストール](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h57_07-580x450.jpg)
ライセンス条項をしっかりと確認して、「同意する」にチェックを入れて、「次へ >」をクリック。
![Visual Studio Codeのインストール](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h45_30-580x450.jpg)
インストールフォルダは、デフォルトのままにして、「次へ >」をクリック。
![Visual Studio Codeのインストール](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h47_09-580x450.jpg)
スタートメニューもデフォルトで問題ないので、「次へ >」をクリック。
![Visual Studio Codeのインストール](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h48_42-580x450.jpg)
次のオプションもデフォルトのままなのですが、一応下の2つは必須なので、外さないようにして、「次へ >」をクリック。
![Visual Studio Codeのインストール](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h50_32-580x450.jpg)
選択したオプションの確認画面が表示されるので、確認して、「インストール 」をクリック。
完了画面が表示されたら、「Visual Studio Code」のインストールは完了です。
![Visual Studio Codeのインストール](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_17h57_07-1-580x450.jpg)
「Visual Studio Codeを実行する」のチェックを外して、「完了」ボタンをクリック。
一応、PATHの通りの良くする為に、ここでPCを再起動します。
Visual Studio Codeの拡張機能のインストールと設定
Python拡張機能のインストール
PCの再起動が完了したら、スタートメニューから「Visual Studio Code」を起動します。
![スタートメニュー](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_18h08_52-580x602.png)
Visual Studio Codeが起動したら、Python用の拡張機能をインストールします。
(すみません。私のVisual Studio Codeは自動的に同期してしまって、ライトモードで、拡張機能もインストール済みなのでご了承下さい。)
拡張機能のインストールには、画面左の「Extensions」をクイックして、上部の検索窓に「Python」と入力して、Python用の拡張機能をインストールして下さい。その際に似たようなものもありますあ、必ずMicrosoft謹製の「Python」を選択して下さい。
![Python拡張機能の追加](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_18h14_24-580x195.jpg)
Anacondaのpython.exeのPATHの設定
次にAnacondaのpython.exeのPATHの設定です。
スタートボタンから「Anaconda Prompt」を起動します。
![スタートメニュー](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_18h20_51-580x592.jpg)
「Anaconda Prompt」で「where python」と入力して、python.exeの場所を確認します。
![Anaconda Promptの画面](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_18h23_28-580x325.jpg)
Anacondaをインストールした際に選んだPATHが表示されると思います。
今度は、Visual Studio Codeの右下の歯車のアイコンの「管理」から「設定」を選択して下さい。
![Visual Studio Codeの設定画面](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_18h26_41-580x270.jpg)
設定が開いたら上部の「設定の検索」部分に「Python: Default Interpreter Path」と入力して、先程確認したpython.exeの場所を入力します。
動作確認
ここまで設定が完了したら、Pythonのコードを書いてみましょう。
test.pyという名前のファイルを作って、下のコードを書いてみましょう。
print("Hello World")
コードを書き終わったら、キーボードのF5を押して実行します。
![Visual Studio CodeでのPythonのデバッグ](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_18h36_01-580x111.png)
すると、「デバッガーの選択」が表示されるので、「Python Debugger」を選択します。
![Visual Studio CodeでのPythonのデバッグ](https://fu-tara.com/wp-content/uploads/2024-03-27_18h36_32-580x197.png)
次に、「デバッグ構成」が表示されるので、「Python ファイル 現在のアクティブな Python ファイルをデバッグする」を選択します。
実行すると、画面下のコンソール部分に「Hello World」を表示されます。
もし、ここでエラーが出て、「Hello World」が表示されない場合は、「Python: Default Interpreter Path」が正しく入っているかを疑ってみてください。
以上で、Windows11へのAnacondaとVisual Studio Codeのインストールは、完了となります。
最後に
さて、これでインストールは、無事完了って感じですが、ここから、仮想環境なんかを作って、ライブラリーを入れて、プログラムをゴリゴリ書いて行きましょう。
仮想環境やライブラリーやプログラムに関しては、別の記事で説明したいと思います。
では、よいPythonライフを!