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「コンピュータ」「コンピューター」?カタカナの長音表記の揺らぎ問題の正解を出してみました。

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「コンピュータ」と「コンピューター」って、どっちが正解か知ってますか?

って、そもそも、外来語の発音を無理くり日本語に置き換えているので、正解なんてものは?って気もします。

しかし、「カステラ」を「カステーラ」って書くとなんか別物に感じるってなもんで、ここで正解って言うか、自分ルールを再確認しときましょうってことです。

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と言うことで、どうでもいいけど、「カステラ」は「カステーラ」って書いた方が、高級感とか美味しそう感が3割アップしている様な気がするので、なるべく「カステーラ」って書くようにしようと思ったりなんかしています。

目次

これまでは「コンピュータ」が正解!

最近までの私の中では、「コンピュータ」が正解でした。

正確に言うと、「3音以上のカタカナ単語の語尾には、長音は付けない」ってルールを新入社員の時に教えられて、以後これを忠実に、なんの疑問も持たずに守ってきたって言うのが、本当のところだったりします。

ちなみに、私は、バブルの炎が消えかけたくらいの時に大学を卒業して、コンピューターの販売会社に入社しました。

その会社では、日立製のコンピューターを扱っていて、当時の先輩に、「IBMのルールに基づいて、3音以上のカタカナ単語の語尾には、長音は付けない」って、ことを教わった気がします。

昔の日立製のコンピューターがIBM互換だったり、IBM産業スパイ事件があったりした記憶もあったことから、なぜかこのIBMルールってのを鵜呑みしちゃっていました。

で、このルールですが、今思い出すと、色んなことが混じり合った上で、間違えた思い込みだったような気もします。

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余談ですが、私が新卒だった頃の「コンピュータ」って、今のパーソナルコンピューターではなく、「メインフレーム(汎用機)」や「オフィスコンピュータ(オフコン)」のことです。

Windows3.1が出るか出ないかの時期で、コンピューターを売るための提案書を「Microsoft PowerPoint」や「Lotus Freelance」などで作成するのではなく、イラスト集をコピーして切り貼りしていた時代のお話しです。あっ!ポロっと「Lotus Freelance」なんて製品名を出したりしましたが、「Lotus Freelance」って「Microsoft PowerPoint」のライバルだった今は無きプレゼンテーションソフトだったりします。

話しを元にもどして、そんなこんなで、「コピー」の様な2音の場合は長音を付けて、3音以上は「マスタ」や「サーバ」や「コンピュータ」の様に長音を省いて書くルールが、自分の中に定着したってことです。

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一般的な正解は?

Wikipediaの「長音符」に「長音符を付ける流儀・付けない流儀」と言う項目がありますので、ちょっと引用してみます。

外来語、特に英語の語末が‐er,‐or,‐arなどに当たるものについて、長音符を付ける流儀と付けない流儀がある。

工学分野では、外来語の最後の長音符を記載しない慣習もあり、分野・時期・企業などにより対応が分かれており、表記ゆれがある(例:カテゴリとカテゴリー、ユーザとユーザー、プリンタとプリンター、コンピュータとコンピューター、サーバとサーバー、など)。

JISの従来の表記規格では、後述のように一定の基準で長音符を省略していた。省略した理由は、当時の活字などの印刷コスト、紙面や画面上の表示スペース、記憶装置などの節約と言われている。

1991年の内閣告示「外来語の表記」(文化庁所管)では、原則として長音符を用いて書き表すが、慣用に応じて長音符を省くことができるとしている。またJISにおいても2005年のZ8301以降では、長音符は省略しても記載しても誤りではないとした。

現状では、政府、官庁、関連企業、マスコミ、教科用図書(教科書など)などの対応は分かれている。法令、官公庁の公文書、国会の議事録などでは長音符を省略する場合が多く、一般向けのマスコミや教科書などでは長音符を記載する場合が多いが、それぞれ反対の場合も混在の場合もある。例として、航空自衛隊が「ヘリコプター」と表記した同一機種を、メーカーの三菱重工が「ヘリコプタ」と表記している。

またコンピュータ業界では対応がほぼ二分されており、伝統的な国産メーカーは長音符の省略が多いが、IBMやインテルなどは従来より長音符を表記しており、HPやマイクロソフトは2008年7月25日に、「長音符を省略する記法」から「長音符を表記する記法」に変更した(サーバ#表記も参照)。ただし、「アクセサリ」「カテゴリ」のように「イ」列で終わる語には長音符は付けないこととしている。

(財)テクニカルコミュニケーター協会のガイドラインでは、長音符を付けることとしている。

とのことです。

ここで、「IBMやインテルなどは従来より長音符を表記しており」と書かれているため、私が新卒時に学んだルールは、微妙に間違えた思い込みだったような気もします。

さらに、

JIS規格において原語(英語)の語尾の長音符を省く場合の原則

a) 3音以上の場合には、語尾に長音符を付けない。(例:「エレベーター(英語: Elevator)」や「エスカレーター(英語: Escalator)」は「エレベータ」や「エスカレータ」とする)

b) 2音以下の場合には、語尾に長音符を付ける。(例:「カー(Car)」や「カバー(Cover)」は「カー」や「カバー」とする)

複合語は、それぞれの成分語について a)、 b)を適用する。(例:「モーターカー(Motor car)」は「モータカー」とする)

長音符で書き表す音、はねる音、つまる音は1音とし、拗音は1音としない。(例:「テーパ」(Taper)、「ダンパ」(Damper)、「ニッパ」(Nipper)、「シャワー」(Shower)とする)

以上、JIS Z8301:2008 G.6.2.2 b)表G.3より。

とのことです。

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今後の自分ルールと正解は?

と言うことで、何をもって正解とするかってことですが、Wikipediaにも書かれていましたが、「HPやマイクロソフトは2008年7月25日に、「長音符を省略する記法」から「長音符を表記する記法」に変更した」とのことですので、長いものに巻かれるのが正解ってことで問題ないような気がします。

そんな私ですが、このマイクロソフトが2008年7月25日にプレス発表したとのことですが、右から左に聞き流していました。これって、Windows7発表の時期で、Windows XPやWindows VISTAまでは「コンピュータ」って表記されていましたが、Windows7以降Windows10も「コンピューター」って表記されています。

って、ことで私的には、マイクロソフトのルールに則って、「長音符を表記する記法」に移行することにしました。

ちなみに、マイクロソフトから「ローカリゼーション スタイル ガイド」として、「特定の言語について用字用語やスタイル上の決まり事が定義されたルール集」が「ここ」からダウンロードできます。ただし、読みにくいPDFだったりします。

他にも、一般社団法人の日本翻訳連盟ってところにもスタイルガイドがあり、さらにはスタイルチェックルールも付いているので、本格的なルール化をするには、「こちら」の方がオススメな感じです。

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最後に

実際のところ、この長音の表記の揺らぎって、どれ位の人が気になるんでしょうか?

ちなみに、私の場合はMicrosoft Wordが青い二重線で警告してくれなければ気付かないレベルだったりします。

って、ことで、ここまでダラダラと書き綴って、私が一番気にしているのは、Microsoft Word指摘のようです。

残念!

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