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WordやExcelにepsファイルを挿入したら「この画像は表示できません」と表示される現象の代替案としてemfに変換して挿入する方法を考えてみた。

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最近、お仕事でCADで作成した画像をExcelに貼ろうと思って、CADからeps形式のファイルを作って、いざExcelに貼り付けたところで、「この画像は表示できません」なんて表示になって、画像が表示されない状態になっちゃいました。

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そう言えば、以前にこんな記事を書いていました。

そこで、以前に自分で書いたこの記事を参照にしてレジストリを変更しようとしたところ、そのレジストリには、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Office\Common\Security\AllowLists\GraphicsFilterImport」の部分が見当たりません。

なんとか、無理くりレジストリを追加してみてExcelを再起動してみたものの「この画像は表示できません」なんて表示は変わらず。

で、色々と調べて見たところ、

Microsoft Officeでは、EPSファイルを画像形式として本文に挿入して扱うことができた。しかし、2017年4月11日のセキュリティ更新プログラムより、これがデフォルトで無効(OFF)になった。その時点では、レジストリーを書き換えるとこれを有効(ON)にできたが、2018年5月からOffice 365では徐々にレジストリ書き換えが使えなくなり、10月にはOffice 365の全ユーザーに対してレジストリ書き換えが使えなくなった。

ウィキペディア「Encapsulated PostScript」より

とのこと。

ってことは、私は、2018年10月からずっとウソ記事を載っけてたこと。

しかも、そのウソに、自分自身も引っかかっていてって感じ。

以前の記事をたまたま見付けて、試してみた方々には、この場をお借りして、お詫び申し上げます。

そんなこんなで、今回のお題は、「WordやExcelにepsファイルに挿入したら「この画像は表示できません」と表示される現象の代替案としてemfに変換して挿入する方法を考えてみた。」です。

長いタイトルで申し訳ございません。重ね重ねお詫び申し上げます。

目次

EPSとは

ところで、そもそもEPSファイルとは何ぞやってことですが、

Encapsulated PostScript(エンキャプサレイティッド・ポスト・スクリプト)はPostScriptをベースとし、バウンディングボックスやプレビュー画像等の他のメディアに埋め込む際に必要な情報を補った画像ファイルフォーマット

ウィキペディア「Encapsulated PostScript」より

とのこと。

さらに、

ベクトルデータとビットマップデータの両方を含むことができ、ベクトルデータのみを含むEPSファイルは、画像を拡大しても画質が落ちることはない

ウィキペディア「Encapsulated PostScript」より

とのことで、重宝してました。

その代替策は

その代替策は、EPSファイルを同じようなベクトルデータ形式の画像フォーマットのファイル形式を使えばいいってこと。

で、色々試したところ、EMF形式のファイルが一番キレイに貼り付けられて、使い易い感じ。

ただ、今使っているCADがいい感じのEMF形式のファイルを出力することが出来ない。ってことで、同じ複合フォーマットのPDFを一旦作成して、PDFからEMF形式のファイルを出力するという手順が、現時点でのベターな方法なようです。

その手順とは

その手順ですが、結論から言えば、

  1. CADデータをPDF形式で印刷(出力)する。
  2. 印刷(出力)された、PDFファイルをEMFファイルに変換する。
  3. 出来たEMFファイルをWordやExcelに画像挿入する。

という手順になります。

この時のPDF出力やEMF変換ですが、色んな方法がありますが、私の場合は「Adobe Acrobat DC」でPDF出力してから、「Adobe Illustrator」でEMF形式のファイルに書き出しています。

ちなみに、「Inkscape」というフリーのドローソフトでも、EMFファイルに変換できるようですので、是非お試し下さい。

最後に

EPS形式のファイルがWordやEccelで使えなくなった理由ですが、セキュリティーが問題だってこと。

それにしても、いままで使えていたものが使えなくなるって、やっぱり不便。

出来れば、下位互換的に、以前の形式はなんとか残して欲しいところです。

それにしても、以前の記事をご覧になって、試して上手く行かなかった方には、お詫びのしようもありません。

重ね重ね、大変申し訳ございませんでした。

是非、この記事で、ちょっとは許して頂けると幸いです。

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